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今知りたい授業のワンポイント

分数のかけ算を使って

算数 6年生 2025/5/8

■時間を表す分数

 教科書p.52の、分数で表された時間を分単位に直したり、逆に整数で表された時間を分数で表したりする問題は、どちらも「割合」の考え(第1、2用法)を使って解くことができます。
 日常生活では、時間を分数で表す機会は少ないので、1/4時間などの表現は児童にとってなじみがうすいものでしょう。また、十進法と混同して、1/4時間を25分と考える児童も多くいるかと思われます。
 そこで、文字盤などを用いて視覚に訴えて時間の分数表記について理解させるとともに、数量の関係を立式する場合に分数表記を用いると便利なことを理解させることが指導のポイントになります。

■逆数について

 教科書p.52では、分数カードで積が1になる組み合わせを見つける活動を通し、逆数の存在に気づかせます。すでに、分母と分子を同じ数でわって、途中で約分できることを学習していることから、分数にその分数の分母と分子を入れかえた分数をかけると、積が1になることに気づかせて逆数についてまとめてもよいでしょう。整数、小数についても、分数のかたちになおせば、逆数はそれらの分母と分子を入れかえた分数になることに気づかせていくことがポイントです。教科書p.53では計算の工夫をあつかっていますが、そこでも逆数に着目させる問題をとりあげています。また、次の単元の分数の除法の学習においても、逆数の意味を理解しておくことが必要になります。

[4]分数×分数(教科書p.42〜55)

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