今知りたい授業のワンポイント
町のすてきを伝える/ありがとうを伝える
■活動のねらいや目的を的確に
子どもたちが、発表会や交流活動を通して、町のよさや町の人と関わることの楽しさに気づくことができるようにしましょう。発表前に「招待したい人に何を伝えたいか」といった目的意識を再確認させ、自分なりのねらいや目的をしっかり持った発表になるよう支援することが大切です。
町探検でお世話になった町の人や保護者を招待した場合は、発表を聞いてもらうだけでなく、感想や質問をもらえるよう、事前にお願いしておきましょう。
■発表者への支援
発表するとき、話す声が小さかったり、なかなか話すことができなかったりする子どもがいます。そのような子どもに対しては、励ましたり、安心させたりするような言葉をかけましょう。友だちの前で安心して話すことができる、勇気をもって発表することができる雰囲気を作れるよう配慮しましょう。
■学校の実態に応じて
学校によっては、p.94のようなかたちの発表会を行うことが難しいケースがあります。その場合は、準備に時間をかけずにできる内容にしてもよいでしょう。例えば、他教科と合科的に扱ったり、授業参加や学習発表会などの行事とあわせて扱ったりすることもできます。また、p.95の「学びのヒント」を参考に、廊下にポスターを掲示したり、期間を設けて空き教室にタブレットを置いて動画をリピート再生したりして自由に見学できるようにするのもよいでしょう。
■振り返り活動
子どもたちは町探検を通して、挨拶ができるようになったり、上手にインタビューができるようになったりするなど、適切に人と関わることができるようになっています。また、町のすていを広める活動では、自分たちで計画を練り準備してつくりあげた発表会を招待した人に喜んでもらえるなど、満足感や達成感を味わった子どもも多くいます。
それぞれが自分の成長を確認できるように、町探検や発表会を振り返る機会を設けましょう。そこで教師や友だちからも頑張りを認められ、自身の成長を実感できると、自己肯定感が高まり、自分に自信を持つことができます。自信を持た子どもたちは、これからも自分の町に愛着を抱き、ずっと町を関わっていこうとする意欲を持つでしょう。
■子どもの思いを実現するために
子どもたちの中には、お世話になった町の人に感謝の気持ちを伝えたいという思いから、お店の宣伝や手紙を書きたいという子も出てくるでしょう。子どもの思いをかなえるために、あらかじめ訪問先に学習の意図を説明し、理解を得ておくようにしましょう。
なお、渡すものに写真や名前を入れる場合は、プライバシー保護の観点から必ず保護者に連絡し、許可を得るなど慎重に進めましょう。
町の すてきを つたえたい(教科書p.94〜97)
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