今知りたい授業のワンポイント
町探検の振り返り/野菜の観察と世話
■町探検を想起させる工夫
町探検で発見したことを、意見交換しながら振り返ります。
振り返る際は、絵地図のほか、お店やそこで働いている人、町で出会った人、見つけた場所などの写真を黒板に貼ったり、インタビューの様子の写真や動画を掲示したりすると、町探検での体験や言葉などを鮮明に思い出すことができます。

■付せんの活用
町探検で見つけた人や場所、その他の事柄について、色分けしながら付せんにかいていきます。
例)人のこと:ピンク色
場所やお店のこと:黄色
自然のこと:水色 など
文字でかくのが苦手な子どもには絵でかいてもよいことを伝え、さまざまな表現方法を認めるようにしましょう。
ひと通り付せんにかき終わったら、絵地図に貼っていきます。貼り終わった付せんをもとに、気づいたことを伝えあいましょう。

■公共物や公共施設の利用
公共物や公共施設の役割や機能、利用者や関係者の存在、その人たちの思いや願いを考えたり予想したりします。
学習指導要領の内容(3)地域と生活などと組み合わせて単元を構成すると、指導の効果がより高まります。
町を探検する際にバスや電車など公共の乗り物を利用し、誰もが気持ちよく利用するためのルールやマナーを意識させたり、安全に気をつけて正しく利用することの大切さを実感させたりしましょう。

■野菜の育て方のポイント
植物にはそれぞれに合った環境条件や栽培方法があります。基本のポイントは「よい土」「水やり」「肥料」「日当たり」です。
・よい土…よい土の条件は「水はけ、水もち、肥料もち」で、それを満たす土は「団粒構造」といわれます。手のひらでぎゅっと握ったときに、ばらばらにもかたまりにもならず、粒がある程度見えるくらいの土がよいとされています。
・水やり…栽培容器で栽培する場合、土の量が少なくて乾きやすいので、やりすぎということは考えなくても大丈夫でしょう。ただ、キュウリだけは病気の原因となるため、過湿にならないよう注意が必要です。
・肥料…緩効性のものを元肥として使い、週1回ほど規定の倍率に薄めた液体肥料を追肥するとよいでしょう。
・日当たり…日光が十分当たる場所に置きましょう。

■見通す、試す、工夫する
野菜の成長に合わせて工夫しながら世話を続けます。見通しをもった活動が展開できるようにします。
活動に入る前、子どもたちに「今日は何のために、どんなことをするのか」を発表させ、活動の見通しを持たせるようにします。活動が終わった後は、「どんなことをしたのか」を具体的に報告させます・
そして後日、それぞれが工夫したり試したりしたことを検証する場を設けます。成果を評価しながら、次への新しい工夫や試みに挑戦するようにしましょう。

とび出せ!町の たんけんたい(教科書p.38〜39)
やって みよう(教科書p.40〜43)
大きく そだて わたしの 野さい(教科書p.18〜21)
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