今知りたい授業のワンポイント
火山灰のつぶのようす
理科 6年生 2023/10/12
■準備のポイント
蒸発皿で火山灰をこねながら洗う作業なので、水道、流しのある所が望ましいです。堆積実験と同じように、濁り水は流しに捨てられないので、バケツを用意します。いっぱいになることはないですが、班で1つ用意します。
火山灰の地層は、ほぼ全国的に分布しているので、できる限り郷土のものを利用するとよいでしょう。火山灰は、噴出年代や火山によって、含まれるおもな鉱物には特徴があります。事前に調べて入手しておくほうがよいですが、ローム層におおわれている所などは、花壇の土でも観察できます。園芸に利用される鹿沼土は、関東ローム層中の鹿沼軽石層から算出した風化軽石です。
軽石を使う場合は、鉄製の乳鉢を使って砕き、ふるいにかけて大きさを火山灰(直径2mm以下)程度にする必要があります。
火山噴火によるPTSDにも配慮しましょう。
■観察のポイント
濁り水をバケツに流すとき、水に浮いた鉱物や火山ガラスもいっしょに流れてしまうことがあります。ゆっくり流したり、手で受け止めながら流したりして、含まれているものが残るようにします。
火山灰の粒は、1、2回の洗い出しでは見えません。粒が見られるようにするには、粘り強く10回以上繰り返し行いましょう。

水で洗った火山灰の粒
7.大地のつくりと変化(教科書p.122〜151)
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