今知りたい授業のワンポイント
いろいろなところにコイルがある?
■くらしとリンクの視点
児童にとって、普段の生活で電磁石のコイルを見かける機会はほとんどありませんが、身の回りには、電磁石のしくみを利用したさまざまなものがあります。
・モーターのコイル
生活の中で、動いたり回転したりする、ほとんどの電気製品には、電磁石の性質を利用した「モーター」が組みこまれています。モーターの大きさは大小さまざまですが、小さなモーターをつくることに関して、日本は世界でも有数の技術力を誇っています。
発展学習として教科書p.189の「モーターの製作」や、「モーターを使った電気製品探し」をしても構いません。


・スピーカー
電気信号を音に変換する装置で、コイルと永久磁石と振動板からできています。コイルに電流が流れると、磁石との間で力がはたらき、コイルが振動します。この振動が振動板に伝わり、空気を振動させて音が鳴る仕組みです。
・電磁石じょうシステム
電気的に施錠・解錠をする機構を組みこんだ錠システムです。強い電磁石と鉄の板が使われており、遠隔から施錠・解錠が容易にできるため、ビルなどのセキュリティに広く使用されています。
・リニアモーターカー
電磁石が反発するしくみを利用して車体を浮かせたり、進ませたりする乗り物です。最高時速約 500kmのスピードで走行することができます。
・空中にうかぶ電球!
電球が宙に浮く原理は、電球に内蔵されている永久磁石と、ベース部分に内蔵されている電磁石の反発作用を利用しています。電球には、ワイヤレス受電装置が内蔵されており、ベース部分からの電磁誘導により、電球に誘導電流が流れ、発光します。
9.電流と電磁石(教科書p.162〜179)
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