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今知りたい授業のワンポイント

がっこう だいすき いちねんせい

生活科 1年生 2025/2/21

■スタートカリキュラムとは?

 スタートカリキュラムは、小学校に入学した子どもが、幼児期の遊びや生活を通した学びや育ちをベースに、新しい学校生活を作り出していくためのカリキュラムです。これまで行われてきた、子どもを早く小学校生活に適応させようとする「適応指導」とは異なり、幼児教育の成果を生かして、入学当初の子どもの安心・成長・自立を目指します。
 教師は子どもたちが幼児期にどう育ってきたのかを把握し、「何もできない1年生」から「いろんなことができる1年生」へと児童観を変えることで、指導や支援の在り方を変えていきます。

■家庭との連携

 入学当初は、保護者も不安に思うことが多くあります。そこで、保護者の方には「すたあとぶっく」小寸p.1の「保護者の皆様へ」を読んでいただき、入学式や懇談会などでスタートカリキュラムについてその意義やねらいを説明するようにしましょう。入学当初の学習や生活の仕方について理解を得られるとともに、下のような効果も期待できます。

■QRコンテンツ

 教科書小寸p.3右上のQRコードから、p.2〜3で紹介されてい写真のエピソードを見ることができます。幼児期の遊びや生活体験などが詳しく解説されていますので、時間のあるときに視聴しておくと安心です。
 冒頭には、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」について説明しています。スタートカリキュラムの作成においては、1年生の子どもが「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を充分に発揮できるように活動の場や時間など工夫するとともに、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を視点として、受容的・肯定的に子どもを見取っていくようにしましょう。

■教室環境を整える

 子どもたちが安心して、学校生活を送ることができるように教室環境を工夫しましょう。特に入学当初の掲示物は、文字だけでなく写真やイラストを多用し、視覚的にわかるような掲示にしましょう。
 工夫の例は次の通りです。

●「朝の準備」手順の視覚化
登校したら何をどの順番ですればよいか、子どもが自ら考えて準備できるように、「やること」の手順を示しておくとよいでしょう。

●「物の置き場所」を可視化
「ランドセルの片付け方」「提出物を置く場所」「名札置き場」などものの場所が一見してわかるようにしておきましょう。

■主体的な朝の支度と習慣化

 朝の支度をミッション化(ゲーム化)することで、主体的な習慣化へつなげることができます。子どもには、やるべきことを「○○ミッション」と題して伝えてみましょう。やるべき活動をどんどんクリアしていくと達成感が生まれ、「自分でできる」という自信につながります。

がっこう だいすき いちねんせい(すたあと ぶっく)
(教科書上巻 小寸 p.1〜16)

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