エデュフル

今知りたい授業のワンポイント

音が出ているもののようす

理科 3年生 2025/1/16

■準備のポイント

 授業前に、トライアングルや金属の棒(ビーター)の数が足りているか、つるすための紐はついているかなどを確認しておきましょう。
 準備できるトライアングルの数によってグループ編成を考えます。器具に十分触れられるように、少人数の実験がよいでしょう。事前に役割や順番を決めておきましょう。
 別の方法として、シンバルや大太鼓など、音楽室にある楽器で調べることができます。児童が扱いやすい打楽器を選びましょう。

■実験のポイント

 トライアングルを叩くとき、トライアングルの金属部分に手が触れてしまうと、音は出ません。実験の前に児童と持ち方を確認し、何度か叩いてみるとよいでしょう。
 トライアングルの震えは目ではわかりにくいので、指でそっと触れるようにします。ぎゅっと握ると、音が止まり、震えが感じにくくなります。

持ち方に注意する

■音の大小

 ギターなどの弦を振動させて音を出すと、弦を強くはじくほど弦の振れ幅が大きく、大きい音になることがわかります。
 音源の振動の幅を振幅といいます。音の大小は、音源の振幅によって決まり、振幅が大きいほど、大きな音になります。よって、トライアングルなどで音を出して触れると、大きな音ほど振動を強く感じます。

■音の高低と音色

 1秒間に弦が振動する回数を振動数といい、ヘルツ(記号Hz)という単位で表します。音の高低は、音源の振動数によって決まり、振動数が多いほど、音は高くなります。
 音の高さと大きさが同じでも、楽器の種類によって違った音に聞こえます。これは、楽器の「音色」が違うからです。楽器の音を、オシロスコープで観察すると、音色の違いは波形の違いとして表されます。
 小学校では、音の高低や音色については扱いませんが、中学校での学習につながるよう価値づけて指導を行いましょう。

10.音のせいしつ(教科書p.150〜159)

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