今知りたい授業のワンポイント
音が出ているもののようす
■準備のポイント
授業前に、トライアングルや金属の棒(ビーター)の数が足りているか、つるすための紐はついているかなどを確認しておきましょう。
準備できるトライアングルの数によってグループ編成を考えます。器具に十分触れられるように、少人数の実験がよいでしょう。事前に役割や順番を決めておきましょう。
別の方法として、シンバルや大太鼓など、音楽室にある楽器で調べることができます。児童が扱いやすい打楽器を選びましょう。
■実験のポイント
トライアングルを叩くとき、トライアングルの金属部分に手が触れてしまうと、音は出ません。実験の前に児童と持ち方を確認し、何度か叩いてみるとよいでしょう。
トライアングルの震えは目ではわかりにくいので、指でそっと触れるようにします。ぎゅっと握ると、音が止まり、震えが感じにくくなります。

持ち方に注意する
■音の大小
ギターなどの弦を振動させて音を出すと、弦を強くはじくほど弦の振れ幅が大きく、大きい音になることがわかります。
音源の振動の幅を振幅といいます。音の大小は、音源の振幅によって決まり、振幅が大きいほど、大きな音になります。よって、トライアングルなどで音を出して触れると、大きな音ほど振動を強く感じます。
■音の高低と音色
1秒間に弦が振動する回数を振動数といい、ヘルツ(記号Hz)という単位で表します。音の高低は、音源の振動数によって決まり、振動数が多いほど、音は高くなります。
音の高さと大きさが同じでも、楽器の種類によって違った音に聞こえます。これは、楽器の「音色」が違うからです。楽器の音を、オシロスコープで観察すると、音色の違いは波形の違いとして表されます。
小学校では、音の高低や音色については扱いませんが、中学校での学習につながるよう価値づけて指導を行いましょう。
10.音のせいしつ(教科書p.150〜159)
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