今知りたい授業のワンポイント
万の位
■数の構成的な見方
一万の位までの数については、5桁の数に戸惑いを感じる児童がいます。そのような児童に対しては、これまでに学習してきた3桁の数(百までの位の数)や4桁の数(千の位までの数)を示し、その数のかき方、仕組みなどを復習した上で、一万の位までの数へと広げていくように指導しましょう。
例えば、「四千四百十三」は「4413」とかくこと、「4413」は1000を4個、100を4個、10を1個、1を3個あわせた数であることを確認します。その上で、「三万四千四百十三」を「三万」と「四千四百十三」をあわせた数とみて、どのようにかいたらよいかを考えさせます。
その際、位取り板を利用したり、他の数についても考えたりしながら、一万の位までの数のかき方や仕組みの理解を深めるように指導します。

■本時における対話的な学び
各位の数の大きさをあわせるという加法的な見方は、第2学年時に学習し、第4学年時に億の位、兆の位まで拡張して、「何桁になっても同様の見方ができる」ということをまとめています。本時においても、このことに気づかせることが大切です。本時において、対話的に学びを進めるポイントは、「大きな数になっても、一、十、百、千は同じ」という児童の気づきを聞き逃さないようにし、それを学級全体に広めることです。タイミングとしては、十万や百万の位を学習した後が考えられます。位取りの仕組みについて話し合うことで、理解を深めていくことができるので、教師から伝えるだけでなく、児童の気づきを待ったり、うながしたりするとよいでしょう。
[5]一万をこえる数(教科書上巻p.56〜71)
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