今知りたい授業のワンポイント
あまりを考えて
算数 3年生 2024/7/10
■余りを処理する問題の扱い
余りを切り上げるのか、切り捨てるのかは、問題にそって考える必要があります。生活のなかでの実際の場面をイメージさせて考えることが、生活に結びついた算数の力を育むことにつながります。
<余りを切り上げるとき>
余りを入れて1つ分と考えないと問題で求めている解決にならない場合、余りを切り上げます。
例えば、「いす15脚を、1回に2脚ずつ運ぶと、何回で全部運べるか」といった場合、15÷2=7あまり1となり、7回では1脚残ってしまいます。残りの椅子を運ぶ回数を1回加えて、8回が答えです。
<余りを切り捨てるとき>
余りが1つ分の大きさに満たないために用をなさない場合、余りを切り捨てます。
例えば、「60円で、1枚7円の色紙が何枚買えるか」といった場合、60÷7あまり4となり、余りの4円では7円の色紙は買えません。あと3円あればもう1枚買えることになりますが、実際に買えるのは8枚です。
■わり算のゲームをより楽しくする
教科書p.113の「あまりのあるわり算ゲーム」では、以下の点に留意して行ってみるとよいでしょう。
・まず、カード3枚を小さい順に並べ、わり算の式と答えの例を示す。
・記録用紙を用意し、それに計算、答えの確かめをかきとめながら、勝敗を記録するように指示する。
また、教科書p.113にある「わり算ゲーム」を操作させ、ゲームに取り組ませてもよいでしょう。
[9]あまりのあるわり算(教科書上巻p.110〜113)
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