今知りたい授業のワンポイント
正方形
■正方形の意味
教科書p.48のように、長方形から正方形をつくらせて正方形の意味を捉えさせることには、次のようなよさがあると考えられます。
・正方形を既習の長方形と関連づけて捉えることができる。
・長方形との違いに目が向きやすく、定義づけが容易になる。
・「かどがみんな直角」という長方形の条件に「辺の長さがみんな同じ」という条件が加わったものとして、自然に相互の関係を捉えさせることができる。
■長方形や正方形の弁別
教科書p.49の長方形と正方形の弁別で大切なことは、見た目の印象だけではなく、定義に合うかどうかで判断させることです。
例えば、正方形と長方形の見た目の違いばかりを意識してしまうと、長方形を細長い四角形と考えてしまうことがあります。(う)のように細長いが長方形ではない四角形、(お)のように辺の長さは同じなのに正方形ではない四角形など、長方形や正方形でないものについても丁寧に取り扱うようにしましょう。

■方眼紙を使った作図
作図は、基本的な図形の概念を深めるために大切な活動です。しかし、低学年の児童にとっては、白紙に定規を使って長方形や正方形を正しくかくことは困難です。
そこで、教科書p.51では、1cmのます目の方眼紙を使って作図させています。それは、方眼の目が直交していて、しかも1cmの方眼なので、直角や必要な長さが簡単にとれるため、比較的容易に作図できるからです。
問題としては、作図に必要な最低限の条件しか与えられていません。条件と照らし合わせて作図できるかを考えることで、図形の性質の理解を深めるとともに、図形の見方・考え方を身に着けさせましょう。
12.三角形と四角形(教科書下巻p.40〜55)
アンケート
よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ4のいずれか一方はご入力ください。