今知りたい授業のワンポイント
大きな面積、面積の単位の関係
算数 4年生 2024/9/26
■量感の育成と数学的活動
教科書上で実際の大きさを提示できる面積の単位はcm^2だけです。そこで、教科書上で実際の大きさで表せない面積の単位m^2の量感をどのようにして身に着けさせるかということが大切になってきます。
教科書p.11では1m^2=10000cm^2であることを図示していますが、p.12のように模造紙や新聞紙で1m^2の正方形をつくらせて実際の広さを目の前にすることが、量感を育てるのにはいちばん有効です。そして、つくった1m^2の紙を使い、「1m^2の上に何人ぐらい乗れるかな。」「教室の床や黒板、掲示板には、1m^2の正方形を何枚敷き詰めることができるか。」などの学習活動を通して、さらに量感を確かなものにしていきましょう。
■大きな面積の単位間の相互の関係
面積と単位間の相互の関係については、長さの単位間の関係と混同してつまずく児童も少なくありません。単位間の関係については形式的に指導するのではなく、1辺が1m、10m、100m、1000m(1km)の正方形の面積が単位になっていることをしっかりと押さえさせましょう。つまり、面積の単位は2次元の広がり(縦×横)として設定されていることから、
1a=100m^2、1ha=100a、1km^2=100ha
となり、隣接する単位間の関係は下位単位の100倍にあたるということを、p.14、15にある写真なども参照させながら、具体的に捉えさせるとよいでしょう。
なお、単位間の関係については、基本的な扱いに留め、複雑な単位換算などは避けるようにしましょう。



10.面積(教科書下巻p.2〜16)
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