今知りたい授業のワンポイント
交流を深める活動/町のすてきへの気づき
■人とのかかわりと重視
2回目の町探検では、より「町の人の思い」に焦点を当てた活動ができるように配慮しましょう。特に「○○に□□がありました」などというように、ただ見て終わるだけの活動にならないようにすることが大切です。なぜ町の人はその仕事をしているのか、どうしてそのような工夫をしているのかなど、町の人の思いに触れるような質問や体験ができるとよいでしょう。
それをかなえる方法のひとつに、いっしょに活動を行うことが挙げられます。教えてもらったり手伝ったりする中で、町の人の仕事や町に対する思いを実感することができます。また、体全体を使って関わり合うことを通して、町の人に対する親しみや憧れ、尊敬の気持ちを持てるようになります。

■ICTの活用
訪問先が多岐にわたるので、子どもにはタブレットを持たせ、活動の様子や関わった人の写真、動画を撮ってくるようにさせましょう。撮影した写真や動画を見ながら話し合うことで、さまざまな気づきを共有することができます。また、撮影した写真や動画から、子どもが何に興味や関心を持ったり注目したりしたかが把握できます。
なお、子どもによる撮影が難しい場合は、付き添いの保護者や地域ボランティアに依頼しておきましょう。

■「町のすてき」とは
この単元では、町の人と関わって心に残った出来事を「町のすてき」と定義しています。具体的には、次のような事柄が挙げられます。
・町の人との関わりの中で気づいたこと
・町の人の「町への思い」を聞いて感じたこと
・自分の心に強く残っていること
・町の好きな場所や好きな人が増えたこと
・友達だけでなく、町の人にも伝えたいと思っていること など
■「町のすてき」の焦点化と価値づけ
「町のすてき」を付せんに書くときは、「とっておきの町のすてきを選んで書こう」など言葉による価値づけを行ったり、ハートの形をした付せんを使ったりするなど、特別感を出すようにしましょう。
なお、「町のすてき」を紹介する際は、絵地図に貼られている「店や場所のこと」「人のこと」「自然のこと」についての気づきと関連づけるとよいでしょう。また、どんなところが素敵と思ったのかを発表させたり、訪問先で体験したことなどを質問し合ったりすると、さらに愛情や認識が深まって、自覚化につながります。

もっと 知りたい たんけんたい(教科書p.84〜87)
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