今知りたい授業のワンポイント
昆虫のすみかや体のつくり
■野外での活動ができない場合の代案
「[5]こん虫のかんさつ」の単元導入では、野外活動を行いますが、野外で活動ができない場合、以下のような活動が考えられます。
【室内での活動例】
・「どこにどんなこん虫がいるのだろうか」という問題を共有した後で、教科書p.69を見ながら、どんな昆虫がどこにいそうかを考えて話し合います。その後は、p.70を見て、なぜその昆虫がその場所にいるのかを考え、お互いの考えを話し合います。

教科書p.69とp.70のイラストを十分に活用する。
・関連する動画を視聴してもよいでしょう。
■昆虫の成虫の体のつくりの観察
観察をする際に、児童のタブレット型端末や教師の機材で撮影した昆虫の画像を拡大するなどして、クラス全体で昆虫の体のつくりをとらえられるように工夫するとよいでしょう。
観察するための昆虫がうまく採集できなかった場合には、図鑑やインターネットの情報も積極的に活用しましょう。
昆虫を直接手に取って観察するのもよいですが、触るのが苦手な児童にとっては、ファスナーつきビニル袋が便利です。また、樹脂封入標本(プラスチック封入標本)を使ってもよいでしょう。標本なので動くことがなくじっくりと観察できる上に、さまざまな角度から観察できるので、児童が観察を行う上でメリットが大きいです。購入が可能であれば、活用するとよいでしょう。
■昆虫の育ち
飼育を続けている昆虫がいる場合、育ち方を記録したカードがあるか否かがポイントです。記録カードがある場合も、複数の種について、育ち方の共通点と相違点が導き出せる程度の記録がとれているかを確認しておきましょう。これまでの観察記録が十分にない場合は、図鑑やウェブサイトを活用することになります。事前に教師が適切なサイトを調べて紹介すれば、時間的ロスを減らすことができます。
★7月の植物栽培情報
2学期以降も植物を観察していくために、夏休み中の植物の水やりについて考えておく必要があります。例えば、学校の日直当番の教師にお願いしておくなど、学校の実態に合わせて決めておきたいものです。

( )内は同じ植物を栽培している学年。地域や気候によって、時期が前後することがある。
[5]こん虫のかんさつ(教科書.p66〜81)
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