今知りたい授業のワンポイント
地震による大地の変化と災害
理科 6年生 2024/10/31
■指導上の留意点
1. 地震発生のメカニズムにおける誤概念
地震発生のメカニズムなどは中学校1年で学習しますが、ここでは児童が誤った概念をもち続けないように留意しておきましょう。
地震発生のメカニズムについて、プレートの衝突によって発生することを知っている児童もいますが、断層と地震の関係については誤った概念をもっていることがあります。特に、「地下で大きな力がはたらき地震が起こると、その揺れの作用で地割れのように断層が生じる」と考える児童が多く見られます。
正しくは、プレートの移動などによる大きな力が地下の岩石にはたらき、その力に耐えきれなくなった岩石が破壊され、断層ができたり、活断層が再びずれたりします。
2.自然事象と災害の区別
自然事象と災害を混同しないように注意しましょう。
建物の倒壊や火災は自然事象ではなく、地震の揺れによって発生した災害です。
3.被災家庭への配慮
火山活動や地震による災害で、家族を失ったり、日常生活を変えざるを得なかったりした家庭が、全国に数多く存在します。写真や動画などの扱いには特に配慮し、軽い扱いや傷つける発言がないように留意しましょう。
■「with the Earth」につなげる
調べた内容は、火山活動と地震に分けて整理します。
火山活動や地震への防災・減災に結びつく考えが出てくると、「with the Earth〜火山と地震の防災〜」につなげていくことができます。

「with the Earth〜火山と地震の防災〜」では、身近な防災・減災の取り組みについて話し合う。
7.大地のつくりと変化(教科書p.124〜153)
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