今知りたい授業のワンポイント
単位量あたりの大きさ
■異種の2量で表される量の比べ方
児童は、混み具合については、電車やバスなどに乗ったときの経験があると思われます。
その経験から、教科書p.166〜167の課題の部屋の込み具合についても、部屋の広さと子どもの数によって「混んでいる」「すいている」ことが決まることは、漠然とではありますが理解できるでしょう。したがって、同じ広さで子どもの数の多少を比べたり、同じ子どもの数で広さの大小を比べたりすることに気づきやすいと考えられます。すなわち、「どちらが一方の量が同じであれば、他方の量の大きさで比べられること」に着目させることが大切です。
児童は、カーペットの数も子どもの数も異なると、このままでは比べられないことに気づきます。そのことを明確にしてから、どちらか一方の量を同一の大きさにすればよいことに気づかせましょう。
例えば、カーペットの数を同じにする場合には、以下のように考えられます。
@16と12の最小公倍数をもとに考える。
16と12の最小公倍数は48
A室 16×3=48(枚)のとき
8×3=24(人)
C室 12×4=48(枚)のとき
4×4=16(人)
A16と12の最大公約数をもとに考える。
16と12の最大公約数は4
A室 16÷4=4(枚)のとき
8÷4=2(人)
C室 12÷3=4(枚)のとき
4÷3=1.33…(人)
B単位量あたりをもとに考える。
A室 16÷16=1(枚)のとき
8÷6=0.5(人)
C室 12÷12=1(枚)のとき
4÷12=0.33…(人)
@とAの考えが児童から出てくればそれも認め、さらにBの単位量あたりで考えることを誘導します。また、子ども1人あたりの考え方についても同様に誘導しましょう。
12.単位量あたりの大きさ(教科書p.166〜171)
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