今知りたい授業のワンポイント
火山活動や地震による大地の変化
■資料調べのポイント
地震による大地の変化の資料調べでは、災害に結びつくことが多いです。効果的な資料収集方法の1つとして、インターネットで調べさせてもよいでしょう。
例えば、地震調査研究推進本部のキッズページでは、小中学生向けに、地震のことを6つのジャンルに分けて解説してくれます。
インターネットでは瞬時にさまざまな情報が入るので、いろいろ見ているうちに時間がなくなってしまいます。それに備えて、以下のものを準備しておくとよいでしょう。
1. 新聞の切り抜き
単元に入ったとき、あるいは6年生になったときに「地震関係の記事を集めよう」と投げかけておきます。
2. 報道写真
書籍やポスターなどの写真で資料になるものを収集しておきましょう。

■火山と災害
日本は火山が多く、火山活動による被害も多いです。噴火というと溶岩が流れてきて周囲を焼き尽くすというイメージがありますが、日本では、噴煙をふき上げて火山噴出物が飛んできたり、火砕流が発生して田畑や家を飲みこんでしまったりする被害のほうが多いです。
・火山噴出物
高温の地下マグマは、地表に近づくにつれ冷やされ、火山灰や火山れきとなって爆発により火山噴出物として、空中に放出されます。火山噴出物には、溶岩や火山ガスなども含まれます。
・火山灰・火山れき
直径2mm以上のものを火山れき、それ未満のものを火山灰といい、粒の大きさによって区別されます。火山灰は何百kmも飛ぶことがあります。
・溶岩
どろどろの燃えた高温の液体というイメージがありますが、火山の周囲で見られる溶岩が冷え固まった岩も溶岩です。
■火山の特徴について
火山は、地下から上昇してくるマグマの性質によって形状に特徴が現れますが、大きな要因として「マグマの粘り気」があります。
・粘り気が小さい
マグマが流れやすいので、火山の傾斜角度が小さくなる傾向があります。傾斜が緩やかで平べったい形状になります。火口から溶岩がふき上げます。
・粘り気がやや大きくなる
ふき上がった部分が拡大して全体として円錐形の火山になります。
・粘り気が大きい
ドーム形の火山になります。昭和新山や、雲仙岳の山頂には、溶岩ドームが形成されています。
7.大地のつくりと変化(教科書p.122〜151)
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