今知りたい授業のワンポイント
0のたしざん・ひきざん
算数 1年生 2024/11/7
■0の意味と扱い
0は、はじめ位取り記数法の空位を表すものとして生まれ、その後、数としての意味を持つようになりました。集合数としての0は「無」を表し、また順序数としての0は「起点(基準)」を表しています。
数としての0は新しい数で、しかも抽象的なものなので、0を含むたし算・ひき算は第1学年の後半に指導するように配慮しています。

■0を含むたし算の意味を考える
式の意味を理解するために、教科書p.88では、「玉入れ」という具体的な場面で捉えさせています。「0をたす」ということは、「たすものがない」と捉え直すところがポイントです。
■0をひくことを丁寧なステップで扱う
0をひくことの意味を理解するのは、児童にとって難しいことです。そこで、教科書p.89では、0をひく問題を最後に扱っています。
まず、6−4=2については、既習の求残の場面なので、ひき算の式になることが確認できればよいでしょう。次に、6−6の場面ですが、立式した後、具体的に残りが0本であることから、答えが0になることを導き出しましょう。
最後に、6−0の場面を扱いますが、まず式については、「0本倒れた」「倒れた数は0」といいかえることで、6−0と立式することができます。そして、答えについては、もとの6から変わらないので6と求めて、どんな数から0をひいても答えは変わらないことに気づかせましょう。
16.0の たしざんと ひきざん(教科書p.88〜89)
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