今知りたい授業のワンポイント
磁石につくもの・つかないもの
■実験のポイント
磁石につくものを児童に問うと、「ゼムクリップ」「はさみ」などの道具の名前をあげることもあるでしょう。しかし、本単元では道具の名前でなく、物質としての「鉄」に目を向けさせるようにします。同じ道具でも材質が異なるもの(プラスチックのスプーンと、鉄のスプーンなど)を用いて、より材質を意識させることも考えられます。

スチール缶は磁石につく。

アルミ缶は磁石につかない。
■磁石につくもの
単一の金属に限れば、鉄、ニッケル、コバルトが磁石につきます。ただし、これら3種類の純粋な製品は身の回りには少なく、ほとんどが合金です。合金の場合、含有量が少ないと磁石につきにくいものもあるので、事前に確認しておきましょう。ステンレス(鉄を主成分とし、クロムやニッケルを含有させた合金)も、磁石につくものとつかないものがあるので注意しましょう。
■磁石につかないもの
非金属と、金属でも鉄、ニッケル、コバルト以外は磁石につきません。また、磁石につかない金属の合金である真ちゅう(銅・亜鉛)、青銅(銅・スズ)なども磁石につきません。
■日本の硬貨
日本でつくられている硬貨(2023年時点)は、すべて磁石につきません。ただし、旧50円(ニッケル)や、外国の硬貨は磁石につくものがあります。
・500円:銅・亜鉛・ニッケルを組み合わせたバイカラー・クラッド
・100円:白銅(銅・ニッケル)
・50円:白銅(銅・ニッケル)
・10円:青銅(銅・亜鉛・スズ)
・5円:黄銅(銅・亜鉛)
・1円:アルミニウム
★11月の植物栽培情報

( )内は同じ植物を栽培している学年。地域や気候によって、時期が前後することがある。
9.じしゃくのふしぎ(教科書p.132〜147)
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