今知りたい授業のワンポイント
ふゆの あそび/1年かんを ふりかえろう
■冬の遊びとその発表の仕方
発表する場面や順番を少し工夫すると、子どもの気付きをより深めることができます。
例えば、同じ遊びを発表する場合は、連続させたり、グループ形式にしたりして、まとまりをもたせるとよいでしょう。そうすることで、一つの遊びについて集中して考えることができるほか、他の遊びと比較して、共通点や相違点から気付きの質を高めることができます。
子どもは自分の気付きを発表することだけに集中しがちですが、自分と友だちの気付きの違いを考えながら聞いたり、友だちの発表の良かったところを伝えたりすることの大切さについて理解できるよう、声をかけましょう。

■聞く態度の指導
発表が好きな子どもに育てるには、聞く態度の指導を継続して行うことが大切です。
例えば、聞くときは発表する人のほうに体を向けてうなずきながら聞いたり、自分とは異なる良さを伝えたりするよう指導しましょう。そうすることで、発表者は「伝えてよかった」「もっと伝えたい」という気持ちになります。
■板書に工夫を
発表を通して、子どもたちが多くの気付きの言葉が出てきます。それをそのまま黒板に書いていくと、情報過多になり、子どもはどこを見ていいのか迷ってしまいます。
そこで、どの遊びについても書き方のフォーマットを統一し、箇条書きでまとめるなど、シンプルで構造的な板書になるよう工夫するようにしましょう。

■1年間の思い出の振り返り
この単元では、入学してからの1年間を振り返りますが、子どもたちは忘れていたり、思い違いをしていたりすることがあります。そこで、学んだことや思い出の手がかりになるようなものがないか自分たちで考えさせ、これまでの記録カードや作品が活用できることに気付かせます。
記録カードは時系列や活動テーマごとに並べ、整理してまとめることを通して、1年間の活動や学習、体験を振り返るようにしましょう。

■作品の整理
1年間を振り返るにあたって、生活科の作品だけでなく、他教科のノートやプリント、作品なども活用していきます。すでに家庭に返却したノートや記録カード、絵や工作などの作品があれば、保護者に連絡し、学校へ持参するよう依頼しておきましょう。
作品などを整理したりまとめたりする活動は、2年生の年度末にも行いますが、早い時期から意識して残す習慣をつけておきましょう。

ふゆと なかよし(教科書p.104〜105)
もう すぐ 2年生(教科書p.110〜111)
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