エデュフル

今知りたい授業のワンポイント

なんばんめ

算数 1年生 2023/11/16

■第1学年での文章題の学習の進め方

 1年生では、具体的な場面を用い、操作や図をよりどころに答えの求め方を考え、その考え方を表すものとして式を扱うようにすることが大切です。文章題では、具体的な場面から考えるようにし、式化を急がないようにしましょう。
 文章題では、1時間の学習で2問を基本として扱う構成にしています。1問目は主として一斉学習で、全員の考えを練り上げるように取り扱い、ねらいとする「思考法」を身に着けさせるよう展開します。2問目は、その考え方を適用して、できるだけ自力解決させることによって、考え方の深化・定着を図ります。このとき、個々の児童に応じて、個別指導を行いましょう。個別指導では、問題場面の理解を援助し、「ひとりで考えることができた」と思わせるような指導をしましょう。

■「前にいる人数」と「何番目」

 児童は、乗り物に乗った経験などから、自分の前に人が7人並んでいたら、自分はその次だという状況は理解できているでしょう。しかし、「何番目」かを問われれば、「7番目かな」と迷ってしまう児童も多くいます。そのため、絵を使って問題場面を丁寧に把握して、何番目かを数えさせるようにし、「8番目」であることの理解を確実にすることが大切です。
 なお、前にいる人数に1を加えた数が「何番目」の数になりますが、このような規則性の理解を求める学習ではないので、規則性にまでは深入りしないようにしましょう。

■図で考えるよさ

 教科書p.125[1]では、何番目かを数えさせる際に、人数分の○をかかせています。
 教科書の挿絵を用いてもよいですが、人数分の○をかいて数えさせることで、簡潔に表して考えられる図のよさに気づくことができます。

17.ものとひとのかず(教科書p.124〜126)

アンケート

よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ4のいずれか一方はご入力ください。

Q1:この記事は授業準備のお役に立ちましたか。
Q2:この記事の詳しさは適切でしたか。
Q3:この記事の公開時期は授業準備タイミングとあっていましたか。
Q4:その他、ご意見・ご感想をお聞かせください。

全角で512字まで入力できます。