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今知りたい授業のワンポイント

分数の大きさ

算数 3年生 2024/11/7

■数としての分数の見方

 教科書p.43の学習のねらいは、量としての分数を数としての分数へ抽象化させることです。
 ここで注意しておきたいのが、p.43では、2/5という分数を、「1を5等分した2等分」という見方と、「1/5の2個分」という2通りの見方で学習することです。
 前者は、分数の成り立ちそのものに着目した自然な見方ですが、割合としての意味合いが強く、1を超える分数に拡張しにくいという特徴があります。実際、「ケーキを5等分した6個分」ということに意味は持たせづらいでしょう。これに対して、後者は、単位分数の何個分という見方なので、1より大きい分数にも拡張がしやすいです。児童には、分数を「単位分数とその個数」として見ることができるように指導しましょう。

■分数を抽象的な数として捉えること

 これまで、1は単位量で、それ以上分割できないと思っていた児童も多いと思われます。
 そこで、まず線分図を用いて、1も分割できることを認識させましょう。次に、1を分割した単位分数の何個分かを考えることで、1より大きい数についても分数で表せることを押さえさせます。
 分数を表す図として、テープ図ではなく線分図を使っているのは、量ではなく数として考えることを促すためです。

16.分数(教科書下巻p.38〜49)

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