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今知りたい授業のワンポイント

水のあたたまり方

理科 4年生 2024/12/12

■試験管の中の水のあたたまり方

 加熱を始めると試験管の中の水はすぐに移動して色が変わるので、その前に、記録の準備をしましょう。
 水面近くを加熱するときは、時間をかけすぎて沸騰しないように注意します。また、スタンドの自在ばさみが火に当たらないように、注意を促しましょう。自在ばさみの素材によっては、熱で溶ける場合もあるので、点火前に確認します。
 試験管の底を熱する実験の後、器具をそのままにして結果をまとめ話し合いをさせると、その間に器具が冷えます。
 沸騰石を入れるときには、試験管を斜めにして転がすように入れます。何も入っていない試験管に沸騰石を入れると、傷がつく場合もあるので、示温インクを混ぜた水を入れてから沸騰石を入れましょう。

沸騰石

■試験管の中の水を熱するときの注意点

 試験管の底をあたためたときに、火の大きさや当たり方、試験管の角度、沸騰石の形状などによっては、一番初めに底の部分の色が変わってしまうことがあります。底のほうの色が変わっても、その部分から順番に色が変わることはなく、水面近くから下に向かって色が変わります。実験に失敗したととらえるのではなく、その結果から、考察することで、「あたためられた水が上昇するのではないか。」と考えることができ、水の対流を調べる実験3につなげることができます。

■ビーカーの中の水のあたたまり方

 大きいビーカーのほうが水の動きを見やすいですが、大きすぎると、実験用ガスコンロに置いたときに不安定になるので、300mLが適当です。
 示温インクを用いた実験だけでもよいですが、時間がある場合は、示温インクを用いて温度変化を確認した後、柚子胡椒などを水に溶き、ビーカーに入れ加熱すると、あたためられた水といっしょに柚子胡椒が上に動くようすを観察できます。
 水の動きを見るために水に入れた物は、水のあたたまり方とは別に、自重で下に落ちてしまうこともあります。このようすを見て、ビーカー内の水が回るという誤った認識をもつ可能性があるので、あくまでもあたためられた水が上に動くようすを観察するようにしましょう。

温度とものの変化(2)9.もののあたたまり方(教科書p.140〜153)

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