今知りたい授業のワンポイント
何ばいとかけ算
算数 2年生 2024/9/19
■「倍」という用語
日常生活では、「倍」を単独で用いる場合、「2倍」のことを意味します。
算数では、「基準量の○つ分」という表現をもとに「基準量の○倍」と表現しますが、日常生活における用法とのずれがあり、これが児童のつまずきとなることがあります。普段からこのことを意識しておきましょう。
また、新しい用語として「○倍」という部分に注意がいきがちですが、「〜の○倍」というように、基準量と組み合わせて捉えさせることが大切です。基準量が決まって、はじめて1倍、2倍、3倍の大きさが決まることを図で示し、よりよく理解させるようにしましょう。
■1倍を理解させるための指導
1倍を理解させる指導にあたっては、まず、基準量となる電車の絵とは別に「4cmの2つ分」や「4cmの3つ分」となっている電車の絵を示して「4cmの2倍」や「4cmの3倍」ということを確認させましょう。その後、「1倍」についても確認させますが、「1つ分」および「1倍」は「2倍」「3倍」と違って操作自体には変化がないので、児童は理解しにくいと考えられます。
「1倍」の意味を捉えさせるときにも、基準量となるものとは別に「4cmの1つ分」となっている電車の絵や4cmのカードを示し、「2倍」や「3倍」との比較を通して、具体的に即した形で「1倍」を捉えさせるようにすることが大切です。

10.かけ算(1)(教科書下巻p.2〜23)
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