今知りたい授業のワンポイント
□を使った式
■□を使った式の種類
未知数を□としてセンテンス型の式に表す場面として、教科書p.94〜95では次のような4つの式を取り扱っています。
1.「1ふくろの数」+「ばらの数」=「全部の数」
□+4=18
2.「はじめの数」−「食べた数」=「のこりの数」
20−□=13
3.「1かごの数」×「かごの数」=「全部の数」
□×3=36
4.「全部の数」÷「1人分の数」=「人数」
32÷□=8
いずれも文脈の通りに□を用いて立式させましょう。結果としては、□にあてはまる数を求めるわけですが、答えを求める式を立てることがねらいではないことに留意して指導しましょう。
■□にあてはまる数を見つけること
□にあてはまる数を見つけるのに、児童はいろいろと工夫して取り組むと考えられます。
1つは、教科書p.94のひなたさんのように、□の中に1、2、3、…と順に数値をあてはめて、適切な数値を見つける方法です。このとき、およその見当をつけて考えると効率的です。
別の考えとしては、p.94のだいちさんのように、テープ図や線分図を使う方法があります。この考え方は、これまでにも文章題を通して身につけてきたと思われますが、逆算で求める方法を一律にすべての児童に強いる必要はありません。むしろ、□にいろいろな数をあてはめて調べる方法のほうが、今後の関数的な見方の素地となり、ここでは大切といえます。
なお、中には、念頭処理ですぐに答えを導ける児童もいるでしょう。このこと自体は何も悪いことではありませんが、数をあてはめたり、図にかいたりすることが、念頭で簡単に処理できない場合の有効な手立てになることを強調しておきましょう。

20.□を使った式(教科書下巻p.92〜97)
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