今知りたい授業のワンポイント
20までの数の数え方・表し方
■20までの数の数え方の指導
20までの数の指導も、10までの数と同様、ものと数図ブロックを1対1に対応させて、「…、じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん、…」と数詞を唱えながら数えさせることが大切です。
具体物を見て、何個あるかが直感的にわかるのは、7個程度までです。そこで、10を超える数については「10といくつ」という数の見方を、数え方の指導を通してとらえさせます。そのために、児童にまずは自由に数図ブロックを置かせてから、次に、ひと目見て何個あるかがわかるように、10個の数図ブロックを数図のように5個2段に並べて、10のまとまりをつくるよさに気づかせましょう。
■つまずきと対策数の表し方の指導
「10といくつ」という数の見方は、十進位取り記数法につながる重要な見方です。10を少しこえる数の指導では、「10と3で、13」というように数の構成に重点をおいて指導していきます。
数字への表記となると「じゅうさん」を「10と3で、103」と数詞の通り表そうとする児童がいます。ここでは、位取りをもとにした記数法は教えないので、「13」という表記で「じゅうさん」とよみ、「じゅう」と「さん」を表していることを伝えましょう。また、「20」についても同様に、「じゅうじゅう」といういい方や「1010」という表記が児童から出るかもしれません。10が2つで「にじゅう」といい、「20」と書くことを知らせましょう。戸惑う児童には、教科書p.33で「11、12、13、14、……20」のかき方を学ぶ際に丁寧に指導し、理解できるようにしていきましょう。

[9]10よりおおきいかず(教科書p.30〜41)
アンケート
よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ4のいずれか一方はご入力ください。