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今知りたい授業のワンポイント

かたちづくり(1)

算数 1年生 2024/10/3

■色板並べ・棒並べ・点つなぎの指導

 色板や棒を用いたり、点を繋いだりして具体物の概形を形づくることは、図形の素地指導として極めて大切なことです。児童自ら図形を構成することは、図形への親しみをもたせ、高めるだけではなく、児童の創造性も伸ばすことになるので、積極的に取り上げるようにしましょう。
 指導にあたっては、次のような手順で進めましょう。

ア.教科書に示された形を指導者が黒板に貼付して、それらの形が何を表しているかを話し合わせる。
イ.教科書に示された形を、実際につくらせる。
ウ.できあがった具体物の概形を、基本図形の観点から考察させる。
エ.教科書に示されたそれぞれの形の色板や棒の数と同じ個数で、違った形を児童に自由につくらせる。
オ.お互いのつくった形を鑑賞し合い、他の作品のよいところを取り入れさせたり、複雑な形をつくらせたりする。

■影絵による図形の構成

 教科書p.71のような影による図形の構成は、色板の枚数と色板の並べ方が目に見えないので、児童にとってある程度抵抗があることも予想されます。
 構成の仕方がわからない児童には、方眼の1マスが色板2枚分にあたることを手掛かりに並べるよう個別支援を行うとよいでしょう。p.71では図形の構成力を高めることがねらいですが、色板の枚数に着目させることで、面積の素地に繋がる見方を養うことにもなるからです。
 児童の所持している直角三角形の色板は、p.71の紙面の影絵に当てはまりません。できれば、紙面と同様の図形を児童の所持している直角三角形の色板の大きさに合わせたものを印刷して用意し、その上で操作させましょう。

14.かたちづくり(教科書p.70〜74)

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