今知りたい授業のワンポイント
観察記録のかき方
■スケッチのポイント
生活科では、栽培活動の中で、世話をしている植物の絵をかいたり、栽培を通して発見したことや植物への思いを文に書いたりと、自由に表現してきました。しかし、理科の観察でスケッチする際には、下のような基本的なきまりがあります。
【スケッチのきまり】
・線を二重がきしたり、影をつけたりせず、1本の実線でかく。
・小さいものを大きくかく。
・見たままをかく。
・大きさ、形、色などの視点に合わせて、言葉や数値をかく。
理科の生物分野では、植物や動物のスケッチをもとに学習を進めることが多く、児童に何も視点をあたえずに観察記録をかかせると、十分な学習につながりません。まず、教室などの落ち着いた場所で観察の視点を確認し、その視点がスケッチに表れるようにすることが大切です。
■観察の視点のもたせ方
観察する際には、視点を定め、科学的に見えるように意識させます。
「1.生き物をさがそう」では、見つけた場所、大きさ、形、色などの視点をもたせます。「花の形をよく見る」「葉の大きさをはかってみる」など、より具体的な視点をもたせるとよいでしょう。

「2.たねをまこう」では、たねまきから実がなるまでの植物のようすを、次のように観察させます。
1.発芽したら
子葉や葉の形と出方、大きさ、草丈などを、ものさしを使って定量的に記録させます。
2.つぼみがついたら
つぼみの位置、ふくらみ方、開花のようすなどを詳しく記録させます。
3.花が咲き終わったら
花から実への変化のようす、実がつく位置、実の形、中にある種子の形・色・数などを詳しく観察させます。

デジタルカメラやタブレットを使って記録を行うのも効果的です。児童が見落とした点を後から確認することができます。しかし、撮影するだけで記録を終わらせると、児童の観察する力が育たないので、あくまでも記録の補助として利用しましょう。
★3月の植物栽培情報
「2.たねをまこう」で取り扱う植物は、夏生一年生の双子葉植物を扱うようにします。教科書では、発芽率が比較的よく育てやすいホウセンカ、ヒマワリ、マリーゴールドを扱っています。
この単元に向けてホウセンカ(ヒマワリ・マリーゴールド)のたねを3〜4月に準備しておきます。

( )内は同じ植物を栽培している学年
植物を調べよう(1)2.たねをまこう(教科書p.14〜21)
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