今知りたい授業のワンポイント
あきと なかよし
■作りながら遊び、遊びながら作る
おもちゃは、ひと通り作ったら終わりにするのではなく、作っては遊び、遊んでは修正し、友だちと交流しながら作り直し…などを繰り返させましょう。
例えば、どんぐりごま作りでは、友だちのこまを見て「よく回るこまとあまり回らないこまがある」とことに気付き、「どうすればよく回るのか」と考えるようになります。こうした気付きと疑問が工夫へと導き、深い学びへと結びつくのです。
初めはうまくいかなくても、何度も繰り返しチャレンジすることで楽しいおもちゃができることを伝え、諦めずに試行錯誤するよう励ましていきましょう。

■活動空間を分ける
子どもたちが安全にそして集中しておもちゃ作りに取り組めるよう、教室内の活動空間を工夫するとよいでしょう。
例えば、「お試しコーナー(遊んでみる場所)」「おもちゃ作りコーナー」「穴あけコーナー」「材料コーナー」などに分けて構成すると、よりよい活動と安全確保につなげることができます。

■準備する材料について
おもちゃ作りに必要な材料(使い終わった容器など)は、早めに各家庭に依頼し、子どもたちが自宅から持ってくるよう手配しておきましょう。
ただ、家庭の事情にもよりますが、同じ子どもだけが持ってくることがないように注意しましょう。特に、お金がかかるものは学校で準備するなど、保護者が不公平感を感じないように配慮しましょう。

■「秋のおもちゃランド」開催に向けて
体育館やプレイルーム、また、空いている教室や多目的教室が使えそうであれば、「秋のおもちゃランド」を開き、保護者やお世話になった人、地域の幼稚園や保育園、こども園の園児や、他学年や他クラスの子どもたちを招待するのもよいでしょう。
その場合は、事前に会場の日程をおさえておくこと、招待者との打ち合わせをしっかり行っておくことが大切です。
気をつけたいのは、おもちゃランドを行うためにおもちゃを作るのではなく、「作ったおもちゃを紹介したい」「みんなと一緒に遊びたい」という子どもの思いからイベント開催につなげるようにすることです。例えば、イベントの名称を自分たちで考えさせるなど、自分たちでつくり上げるという気持ちを高め、子どもたち主体の活動になるようにしましょう。

あきと なかよし(教科書p.74〜77)
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