今知りたい授業のワンポイント
表づくり
■落ちや重なりなく資料を整理すること
児童は、前学年までに、観点が1つの簡単な表や、●などを並べた簡単なグラフについて学習しています。
表やグラフのよみ方・かき方を指導するだけではなく、身の回りにある事象について、目的に応じて観点を決めて、資料を分類整理しようとする意欲を引き出すようにしましょう。
特に、落ちや重なりが生じないように、慎重に資料を確認していくことや、数を誤って記録することのないように、「正」の字をかきながら確実に数え上げていくなどの態度を育むように配慮しましょう。
■数を記録すること
「正」の字で表す方法は、1つ1つの資料を「正」の字の画数と対応させ数を数える、分類整理の基本的な方法です。
「正」の字は、
・5画であることから、5のまとまりがすぐわかる。
・筆順が横画と縦画とが交互のため、最もかき誤りの少ない。
などのよさがあります。
「正」の字をかいて整理する必然性は、整理されていない情報がランダムに与えられる状況において、それを数えなければならない場面で生じます。
教科書p.73[1]では、児童が挿絵を見ながら数えると、例えば、ボール遊びならボール遊びだけを先に数えるようなことが可能です。その場合には「正」の字をかく必要がなくなるため、教師がカードをよみ上げるなどして、数を「正」の字で記録させるようにしましょう。
また、数を数える際には、必ず資料の数の合計を確認させて、途中に誤りがないかどうかを確かめさせましょう。
児童には、数え間違いは誰もが起こす可能性を持っていることを理解させ、その予防策をとることの大切さを納得させることが必要です。
数を数えるときの5を記録する方法として、海外では様々な方法が用いられています。児童の実態に応じて紹介してもよいでしょう。

[6]表とグラフ(教科書上巻p.72〜87)
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