今知りたい授業のワンポイント
がい数の表し方
算数 4年生 2023/10/5
■「切り捨て」「切り上げ」の意味指導
概数にする方法には主に次の3通りがあり、目的に応じてこれらを上手に活用できるようにする必要があります。
・切り捨て
・切り上げ
・四捨五入
指導の順序は、1.「切り捨て」「切り上げ」、2.「四捨五入」の順です。すなわち、まず「切り捨て」「切り上げ」による概数のとり方を理解させてから、これを基礎にして「四捨五入」による概数のとり方を確実に理解させるようにしましょう。
■概数に表すときの2つの捉え方
概数の表し方には次の2つがあります。
1.ある位までの概数
2.上から何桁までの概数
例えば、世界の国々の人口は100人単位までの概数で位を揃えた数値で公表されます。一方、測定値などはどこまでが有効であるかを示すため、上から何桁という表示方法をとることが多くなります。
これらの表し方は、目的に応じて使い分けられます。例えば、教科書p.26「2 がい数の計算」で学習する和・差の概算では1が、積・商の概算では2が用いられることが多いです。
位を指定した概数の表し方は誤差(絶対誤差)を重視する立場であり、桁数を指定した概数の表し方はその概数の詳しさ(相対誤差)を考えてのことです。
なお、児童が聞いて意味を捉えられれば、「上から」の読み方は「かみから」「うえから」のどちらでもかまいません。
11.がい数とその計算(教科書下巻p.20〜31)
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