今知りたい授業のワンポイント
かたちづくり(2)
算数 1年生 2024/10/10
■点と点を線でつなぐ際の工夫
ゆっくり丁寧にまっすぐ線をかくように促しても、上手に点と点をつなげられなかったり、途中の点を避けて曲線でつないだりする児童も多くいます。
フリーハンドでかいて線が多少曲がっていても問題ありませんが、活動がしやすくなるならば、厚紙や棒をものさし代わりにしてなるべくまっすぐな線がかけるように工夫してもよいでしょう。ただし、ものさしを使った正しい直線のかき方は第2学年「4 長さ」の単元で学習するので、この時点では深入りしないようにします。
また、どの点とどの点をつなぐのか混乱してしまう児童もいるので、つなぎたい2つの点に先に印をつけておくのもよいでしょう。
■色板の動かし方を考える
教科書p.74の導入では、形を変える前と後の状態を提示して、どの色板をどのように動かせばよいのかを考えさせます。(あ)は船の向きが変わった、(い)(う)は魚や家ができた、など状況設定も工夫して興味をもたせましょう。
パズルのような問題に意欲的に取り組む児童がいる一方で、色板や棒を問題の通りに並べられない児童もいます。指導者は児童1人ひとりの操作の様子を丁寧に把握しましょう。はじめの形がなかなか並べられない児童には、色板を並べた絵を渡し、その上に色板を並べて考えさせてもよいでしょう。
なお、指導の際、「ずらす」「まわす」「うらがえす」といった移動に関する言葉と色板の動かし方を結びつけて習熟させる必要はありません。移動の3つの方法を強調しすぎないよう気をつけましょう。

14.かたちづくり(教科書p.70〜74)
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