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今知りたい授業のワンポイント

度数分布表、ヒストグラム

算数 6年生 2024/8/29

■度数分布表

 ドットプロットは1つずつの値にその度数(データの数)を対応させたものですが、度数分布表は値を区間で区切り、区間ごとに度数を整理したものです。
 この区間をどう決めるかが大切で、細かく区切りすぎると、ドットプロットとあまり変わらないものになってしまいます。一般的には、最大値と最小値を調べ、10から20個の階級を設けますが、小学校では10個以内が適当でしょう。また、区間の幅は、2、5、10単位のようにわかりやすい値にしておきます。

 教科書p.112の度数分布表では、階級が「○以上○未満」となっています。これは、2つの階級にデータが属さないようにするための工夫です。以上、以下、未満の意味は第4学年で学習していますが、その意味を確認してから度数分布表をつくらせるとよいでしょう。

■ヒストグラム

 度数分布表と同じように、ヒストグラムもデータのとる値を区切っていることから、項目(階級)を入れ替えることはできません。そのことを明確にし、単に棒グラフの棒の幅を広げたものでないことに注意して指導しましょう。
 なお、階級の幅が一定のヒストグラムでは、下の図のように、横軸に階級、縦軸に度数をとります。ただし、ヒストグラムでは、階級の幅を一定にする必要はありません。例えば、「10m以上15m未満(幅5m)」「15m以上35m未満(幅20m)」「35m以上45m未満(幅10m)」というように、階級の幅が不ぞろいのものもつくることができます。階級の幅が等しい場合には、長方形の高さをデータの個数と考えてよいですが、本来は長方形の面積がデータの個数です。
 階級の幅を変えると、ヒストグラムの見た目が大きく変わる場合があります。小学校の範囲外ですが、中学校での学習の接続に配慮し、教科書p.116で扱っています。

9.データの整理と活用(教科書p.106〜123)

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