今知りたい授業のワンポイント
何倍でしょう
算数 3年生 2023/9/21
■割合の3用法
割合の3用法とは、割合に関する3つの計算方法をまとめて言い表したものです。
<割合の第1用法> … 教科書p.14[1]
2つの量A、Bがわかっているとき、AがBの何倍にあたるか、すなわちBをもとにしたときのAの大きさの割合pを求める方法です。
p=A÷B
<割合の第2用法> … p.17[4]
もとにする量(B)と割合(p)がわかっていて、比べる量(A)を求める方法です。
A=B×p
<割合の第3用法> … p.16[3]
比べる量(A)と割合(p)がわかっていて、もとにする量(B)を求める方法です。
B=A÷p
■つまずきと対策数量の倍関係(問題文脈)の把握
割合が困難教材といわれる一因に、「もとにする量(基準量)を見つけにくい児童がいる」ということがあります。それは、2量を比較する際の主体と客体、つまり基準量と比較量の把握の仕方に問題があるからだと考えられます。基本的には国語的な能力の影響が大きいですが、算数的にも支援することができます。
例えば、2量の倍関係の問題を、関係図の構成に合わせて「何の何倍が何」というように言い換えさせることができます。具体的には、教科書p.15[2]の問題文中の求答文を、関係図の構成に合わせて「ふくろのあめの数の何倍が、かんのあめの数ですか。」と言い換えさせます。
このように「基準量×割合=比較量」の型に言い換えさせることが、今後の割合の学習における見方・考え方にも繋がっていきます。
12.何倍でしょう(教科書下巻p.14〜19)
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