今知りたい授業のワンポイント
分数の通分
算数 5年生 2024/9/5
■分数の大小と通分
分数の大小比較と通分の内容は直接関係ありません。しかし、異分母分数の大小比較をするときには、分母が同じ分数にする必要があるため、通分の考えを用いることになります。
通分は児童にとって全く新しい学習内容に思えますが、実は等しい分数をつくる方法の適用に過ぎないことを理解させましょう。
■通分と公倍数
通分をする際、最小公倍数を見つけることができれば都合がよいですが、初めからこれを強いると、かえって児童に困難を感じさせることになります。それが誤りを招くので、注意して指導にあたりましょう。
教科書では、p.118で分母どうしが互いに素の関係にあるものを扱い、p.119で共通因数のあるものを扱っています。したがって、p.118の2では、分母どうしをかけた数が最小公倍数になって共通な分母となりますが、p.119の4では、それぞれの分母の最小公倍数を見つけて、それを共通分母として通分することになるので、注意しましょう。児童に、通分の手順をはっきり示すことが重要です。

9.分数(教科書p.114〜131)
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