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今知りたい授業のワンポイント

水を冷やしたときの変化

理科 4年生 2024/1/18

■児童の予想の例

予想1:水を冷やすと氷になると思う。
 実態として、多くの児童が、冷凍庫で氷をつくったことがあるでしょう。身近な経験をもとに根拠のある予想ができます。

予想2:水を冷やすと体積は小さくなるから、氷になっても体積は小さくなると思う。
 水は液体のとき、温度が高くなると体積が大きくなり、低くなると小さくなることを前単元で学習しています。温度が低くなり、氷になることで体積が大きくなることは、児童の予想とずれることが多いです。その不思議さを学習の意欲に結びつけたいものです。

水を冷やす前

水を冷やした後

■過冷却

 物質には、それぞれの温度、圧力などの状態に応じて安定な状態があります。しかし、状態が緩やかに変化した場合に、その状態に応じた安定な状態への転移が起こらず、もとの状態で留まることがあります。状態変化が起こるはずの温度以下に冷やしても、元の状態を保つことを過冷却といいます。また、熱して起こる場合を過熱といいます。
 この状態は非常に不安定であるため、振動などのわずかな刺激によってたちまち状態変化します。過冷却の場合には、温度も凝固点(融点)以下まで一気に下がります。
 ゆっくりと冷却すると過冷却となり、水温が0度になっても凍り始めないことがあるので、定期的に試験管を少し揺らすとよいでしょう。試験管を揺らすことで、凍っているかの確認もすることができます。

温度とものの変化(3)9.水のすがた(教科書p.150〜165)

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