今知りたい授業のワンポイント
速さの考え方
■速さの指導
速さが時間と距離の関係で表されることを理解していれば、単位量あたりの大きさの学習をもとに児童は次の2つの比べ方があることに気づくでしょう。
ア.単位時間あたりに進む距離に着目する。
イ.単位距離あたりにかかる時間に着目する。
指導にあたっては、ア、イの2つの方法を取り上げますが、速さは単位時間に進む道のりで表すと比べやすいことを捉えさせましょう。
なお、速さを求めるには、「速さ=道のり÷時間」の式を使いますが、教科書p.228で求めた速さは平均の速さです。目的によっては、スピードメーターのようなものを用いて、刻々と変化する瞬間の速さを捉えられることもありますが、ここでは、進んだ道のりとそれに要した時間から速さが求められることを知り、その意味での速さがわかれば、時間から道のり、道のりから時間が求められることを理解できればよいでしょう。
■速さ、道のり、時間の関係
1つの公式は、いくつかの数量の間に存在する関係を表しているので、他の形にも表すことができます。
速さ、道のり、時間の関係は、「速さ=道のり÷時間」(第1用法)の他に、
「道のり=速さ×時間」(第2用法)、
「時間=道のり÷速さ」(第3用法)
の形に表すことができます。これらはいずれも同じ関係を表しています。
これらの関係を相互に理解することは大切なことですが、だからといって、これらの公式を記憶して問題に出てきた数値を機械的にあてはめていくという指導は好ましくありません。公式を覚えるよりも、それが表している内容をしっかり理解しておくことが大切です。
17.速さ(教科書p.226〜233)
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