今知りたい授業のワンポイント
わり算を使った問題
算数 3年生 2025/2/27
■わり算とたし算・ひき算を組み合わせた問題
教科書p.27では、わり算の意味の理解を深めるために、わり算とたし算・ひき算を組み合わせた3要素2段階問題を取り上げています。1の問題では、第1段階ではいちごを乗せた皿の数を求めることになりますが、その問いは問題文には表れていません。そのため、まず、文章から場面の解釈を行い、第1段階で何を求めるとよいかという問いを挿入しましょう。そうすることで、問題の解決が容易になります。
次のような流れで進めます。
1.1の問題文を読み、題意をつかませましょう。
2.すぐに求められるかを問いかけ、わり算だけでは求められないことを気づかせましょう。
3.いちごがのっているお皿が何枚あるかを考えさせましょう。
4.どんな式になったかを発表させましょう。
30÷5+4と1つの式でなくとも、2段階の式で表すことができていればよいでしょう。
■図を使ったつまずきへの対策
わり算とたし算・ひき算を組み合わせた2段階の文章題の数量関係を見通すことが大切です。この問題では、いちごをのせたお皿とのこったお皿を合わせた数が全部のお皿の数であるという把握が必要なので、次のようなテープ図に表すとよいでしょう。

■操作にもとづくつまずきへの対策
わり算を「分ける」という言葉から捉えている児童もいます。そういった児童の場合、問題文に「分ける」というキーワードがないので、わり算と捉えにくいのです。このような児童には、数図ブロックのような反具体物の操作をさせて問題文の意味を理解させ、演算を決定できるようにしましょう。
2.わり算(教科書上巻p.18〜31)
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