今知りたい授業のワンポイント
水を熱したときの変化、水を熱したときの泡の正体
■安全上の注意点
・スタンドの支持棒や自在ばさみが落ちてくると大変危険なので、ねじが緩んでいないか確認しておきましょう。
・突沸すると、熱湯が飛び出して危険なので、加熱し始める前に、水に沸騰石を必ず入れましょう。一度使った沸騰石は、中の空気がなくなっているので、使用しないようにします。沸騰石がない場合には、レンガを細かく砕いたもので代用することができます。

沸騰石
・水のようすを見ようとして、顔を実験装置に近づけ過ぎないように注意しましょう。
・実験中や実験後は、器具が大変熱くなっているので、器具が冷めるまで触らないようにします。
・実験装置は、机の真ん中に置き、周りに教科書やノートなどの燃えやすいものを置かないようにしましょう。
■実験1「水を熱したときの変化」の実験のポイント
加熱を始める前の水温もはかっておきましょう。
グループ内で、ストップウォッチを使い、加熱時間をはかる人を決めておきましょう。実験用ガスコンロに点火するタイミングと同時に時間をはかり始めることができるようにします。時間をはかる人が経過時間を2分ごとに確実に伝え、ほかの人がすぐに水温を読み取ったり、水のようすをかき込んだりできるようにします。
水が100度で沸騰することにこだわる児童がいる場合には、デジタル温度計を使用することも考えられます。
■沸騰とその温度
まとめでは、「ふっとう」の用語と、沸騰している間は100度近くのまま温度が変わらないことを確認します。
普通、実験では温度計の球体の部分を水の中に入れますが、この方法だと、水に入っていない棒の部分の液体はあまり熱せられていません。そのため、100度まで上昇することなく、97度程度で止まってしまうことが考えられます。


■実験2「水を熱したときの泡の正体」の実験のポイント
ろうとはビーカーの大きさに合ったものを選びましょう。
ポリエチレンの袋が下に垂れて火に近づかないように、袋を自在ばさみで固定します。
水を加熱し始める前に、水の中に未使用の沸騰石を必ず入れておき、ポリエチレンの袋はしぼませておきます。
袋のようすが、加熱前、水が沸騰しているとき、加熱をやめた後で違うことを確認しましょう。加熱をやめた後、ポリエチレンの袋についた水滴がどこからやってきたのか考えましょう。
温度とものの変化(3)10.水のすがた(教科書p.154〜169)
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