今知りたい授業のワンポイント
くふうされたヒストグラム、統計的問題解決の仕方
■くふうされたヒストグラム
日常、目にする表やグラフは、目的に応じて工夫されています。
教科書p.120のヒストグラムは、左右で男女が分かれており、また、総人口を100%としたときの割合で度数が表されています。それにより、男女別の比較や総人口との比較がしやすくなっています。また、縦に棒を伸ばすのではなく、男女それぞれ左、右にと横に棒を伸ばしています。児童には、学習してきた表やグラフをもとに考え、目的に応じて、自分なりにこのような工夫をしてよいことに気づかせたいものです。
また、p.120では、2つの年のグラフがありますが、それぞれのヒストグラムの形だけではなく、1975年から2020年と経ていることにも目を向けさせ、どのように変化してきたのかを読み取れるように指導しましょう。
■統計的な問題解決
第5学年でも取り上げているように、統計的な問題解決とは、PPDAC「問題−計画−データ−分析−結論」という5つの段階を経て問題解決することです。
・「問題」(Problem)
身のまわりの事象について、興味・関心や問題意識にもとづき、統計的に解決可能な問題を設定すること。
・「計画」(Plan)
見通しを立て、どのようなデータを、どのように集めるかについて計画を立てること。
・「データ」(Data)
データを集めて分類整理すること。
・「分析」(Analysis)
目的に応じて、観点を決めてグラフや表に表し、データの特徴や傾向をつかむこと。
・「結論」(Conclusion)
問題に対する結論をまとめるとともに、さらなる問題を見出すこと。
9.データの整理と活用(教科書p.106〜123)
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