今知りたい授業のワンポイント
てこが水平につり合うとき
■グループ活動のポイント
グループで実験をする場合(4人想定)は、見る場所によって実験用てこの左右が逆にならないよう、グループの児童全員が同じ方向から見ることができるように配慮しましょう。
教科書に掲載している実験用てこ(ケニス)のように左右で色分けされているものであれば、左右ではなく、色(赤・青)で区別できるため、全員が同じ方向から見る配置でなくても構いません。
実験の技能を定着させるため、操作2人、記録2人に分けて実験を進めましょう。そして、実験手順4(教科書p.157)に移行する際に、操作者と記録者を交代します。

■確かめ実験
理解を深めるために、数か所におもりをつるして実験用てこをつり合わせる活動を行ってもよいでしょう。その際、左右のうでを傾けるはたらきは、おもりの重さと支点からの距離の積の和で求められることを計算により確かめさせたいものです。
■実験用てこ
実験用てこは、何もつるさないときはうでが水平になるようにつくられています。また、支点から等距離にある位置に、同じ重さのおもりをつり下げても、うでが水平になります。このことは、水平につり合ったてこの支点から等距離の位置に物体をつるして水平になったとき、てこの両側のうでにつるした物体の重さが等しいということです。
実験用てこの場合、「てこ」といっても、支点を中心とした左右のうでを傾けるはたらきの大きさを調べる道具として扱います。したがって、力点・作用点の区別をせず(対応はさせつつも)、右のうでを傾けるはたらき、左のうでを傾けるはたらきを調べ、それらのつり合いを探していく実験器具として扱います。
8.てこのはたらき(教科書p.152〜167)
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