今知りたい授業のワンポイント
変わり方
■表を使った式のよみ方
○や△を使った式は、身の回りの事象を数理的に捉え、数量の関係を簡潔、明瞭、一般的に表すことができる優れた表現方法です。こうした式を理解させるためには、式に表させるとともに式をよみ取らせることが大切です。
式のよみ方としては、次のような場合があります。
ア.式からそれに対応する具体的な場面をよむ。
イ.式の表す事柄や関係を一般化してよむ。
ウ.式にあてはまる数の範囲を、例えば、整数から小数へと拡張して、発展的によむ。
エ.式から問題解決などにおける思考過程をよむ。
オ.数直線などのモデルと対応させて式をよむ。
○や△を使った式のよみ方はイに該当し、伴って変わる2つの数量の対応や変化の特徴について表をよみ取ることを主要なねらいとしています。
■差が一定の関係
式表示よりも式のよみに重点がありますが、教科書p.235で式に表すことが困難な児童がいる場合は、○や△を使った式で表す形式化を急がないで、ことばの式「(平成)+1988=(西暦)」から、ことばの式を抽象化した「(平)+1988=(西)」という式へ、さらに○や△を使った式へと順次移行させるようにするとよいでしょう。
○+1988=△のよみ方では、表から、○が1ずつ増えると△も1ずつ増えるという変化の特徴と、○と△の差は1988のままで変わらないという対応の特徴を掴ませ、○+1988=△という式の意味と繋ぐことが大切です。
■100×○+50=△の関係
教科書p.238では、比例しない事例(一次関数)を取り上げています。
○が1増えるに伴って△が100ずつ増えると比例だと考える児童がいます。そこで、比例の意味に基づき、○が2倍、3倍、…になると、△も2倍、3倍、…になるかを調べさせ、△は○に比例しないことを確認させることが大切です。
18.変わり方(教科書p.234〜239)
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