今知りたい授業のワンポイント
どんな計算になるのかな
算数 2年生 2024/11/14
■演算決定とその根拠
教科書p.60、61では、乗法について演算を決定する力の基礎を培い、その根拠を説明することで、「式」→「数図ブロックの図」→「言葉」を通して表現する能力を育成することを意図しています。
これまで、安易に「かけ算の単元だからかけ算」と考えがちであった児童にとっては、その根拠を明らかにすることは、はじめは戸惑うかもしれません。この戸惑いを大切にして、どんな場面のときにかけ算になるのかを、児童が根拠を持って判断できるように指導しましょう。
例えばp.61では、下のように、9×5の式になるわけを、9枚のまとまりが5つ分ある数図ブロックの図から「同じ数のいくつ分」というキーワードを用いて説明しています。
かけ算九九は、絵や数図ブロックを用いて構成してきているので、問題文から立式するプロセスにおいて、児童はそのイメージを想起しているでしょう。そのイメージを絵や図にかかせ、「式」→「図」→「言葉」でかけ算であるわけを説明させていきましょう。
こういった活動を繰り返すことで、問題のどこに着目すればよいか、それを数理的な処理(ここでいえば式)にどう落とし込めばよいかといった見方・考え方を育むことができます。


どんな計算になるのかな(教科書下巻p.60〜61)
アンケート
よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ4のいずれか一方はご入力ください。