今知りたい授業のワンポイント
四角形
算数 4年生 2025/5/22
■四角形の意味の指導
図形の定義は、その形の特徴を最も端的にしかも正確に言語で表現し、意味づけしたものです。
指導においては、それぞれの形を構成する要素の特徴について、いくつか図形を示し、「それらの形の要素に共通していること」に着目して仲間分けするとともに、言語化を図っていくことが大切です。
図形を仲間分けするときの観点として、児童はこれまでに以下のようなことを学習しています。
<第2学年>
・辺の数や頂点の数に着目→「三角形」「四角形」
・直角と辺の長さに着目→「長方形」「正方形」「直角三角形」
<第3学年>
・辺の長さの相当に着目→「二等辺三角形」「正三角形」
教科書p.73では、辺の「平行」という観点で図形を考察します。その仲間分けをもとにして、「台形」と「平行四辺形」を定義づけることになります。
■台形とひし形の異同
台形と平行四辺形の理解を確かにするために、2つの図形の異同を明確にとらえさせることが大切です。
平行四辺形の定義を「向かいあう2つの辺が平行な四角形」とするのは誤りです。「向かい合う2つの辺が平行」は「1組の辺が平行」を意味するので、台形もあてはまることになるからです。「2つ」と「2組」では全く意味が異なるので、気をつけましょう。ことばを厳密に指導することが大切です。

[5]垂直・平行と四角形(教科書上巻p.63〜83)
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