今知りたい授業のワンポイント
等分除と包含除
■「3こずつ分ける」分け方
教科書p.24の包含除の学習では、等分除のときと同様に、まず数図ブロックを使って調べるように指導しましょう。次に、児童の「数図ブロックを使わないで答えを見つけられないかな」という気づきをもとに、「数図ブロックを使わないで答えを見つけることを考えましょう」と問いかけましょう。そして、「1人分3個の人数分(□)が12個になる」と考えさせ、3×□=12の□にあてはまる数と答えは同じになることを掴ませます。
このとき、等分除の分け方を□を使った式に表した場合と、包含除の分け方を□を使った式に表した場合の違いに気づき、被乗数、乗数のどちらを求める場合になるのかを明確にしておくことが大切です。
等分除
1人分の数×3人=12個
□×3=12
包含除
3個×人数=12個
3×□=12
■問題カードづくり
教科書p.27の問題づくりは、第3学年の児童にとってはなかなか難しいテーマです。カードに書かれた文章のよみ取りが難しいという児童には、お菓子の絵や反具体物(ブロックなど)を示して、「3人に同じ数ずつ分ける」「1人に3個ずつ分ける」の意味をしっかり把握させましょう。
2の問題では、「身のまわりからわり算になる問題をいろいろつくって、カードにかきましょう」と言われて、戸惑う児童が出てくることも予想されます。そこで、問題づくりの前に、いくつかのアプローチの仕方を示しておくとよいでしょう。
・どんな式になる問題をつくろうとしているのか。(数値を決める。)
・だいちさんのような問題(等分除の問題)をつくるのか、ひなたさんのような問題(包含除)の問題をつくるのか考える。
・どんな場面にするのかを考える。(何を分ける話にするのか…等を決める。)
不十分な問題も教師がつくった問題として意図的に取り上げ、みんなで検討して正しい問題につくり上げていくようにするとよいでしょう。また、児童のつくった問題を発表する機会を設定し、不備な点があればみんなで修正することも効果的です。
2.わり算(教科書上巻p.20〜33)
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