今知りたい授業のワンポイント
割合の図
■図の扱い方
教科書p.175では、これまでの<倍>による方法と関連づけるために、テープと数直線を組み合わせた図と、数量の倍関係を矢印で示した関係図とを用いています。
1.関係図
もとにする量を何倍かした数が比べる量になることを矢印を使って示した図で、第3学年から系統立てて扱ってきています。量の大きさを視覚的に捉えることはできませんが、もとにする量と比べる量の関係を簡潔に捉えることができます。問題の文脈に沿って関係図に表し、何を求めるかを考えて演算決定を図ります。
2.テープ図と数直線を組み合わせた図
定員と希望者の大きさをテープ図で示し、さらにその大きさの関係を数直線を用いて表した図です。定員を1としたときの希望者の割合を、下の数直線上に表しています。これによって、定員をもとにしたときの希望者の割合を、視覚的かつ具体的に捉えることができます。
しかし、p.176からは、線分図を用いています。それは、日常において、割合、特に百分率が用いられる場面では、「全体のうちの何%」というように、全体を100%としてその一部分が何%か考えることが多く、全体と部分の関係を表すには線分図が適しているからです。
ただし、計算においては、割合は既習の小数倍そのものであるといえるため、これまでの学習とのつながりや児童の実態に応じて、テープと数直線の図を用いても構いません。なお、数直線図を扱うことも考えられますが、教科書では、数直線図は比例関係の文脈において取り上げてきていることに留意しましょう。

13.割合(2)(教科書p.174〜187)
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