今知りたい授業のワンポイント
答えが九九にないわり算、答えが同じになる九九があること
■40÷4や0÷4のわり算
教科書p.28の問題場面では、「1人分を求める計算なので、わり算の式に表す」ということを根拠に立式できます。しかし、0のわり算の場合、これだけを取り上げ、唐突に「0枚を4人に分ける」といっても、児童には意味がわかりにくいでしょう。そこで、40枚を4人で分けるという問題の式とも関連させていきます。1人分を求めるので、40÷4と同じ考えで0÷4となることを導きます。
計算の仕方については、□を使ったかけ算の式をもとに考えさせます。既習の10や0のかけ算(教科書上巻p.12〜13)を想起させましょう。
■69÷3の計算の仕方
教科書p.29の69÷3の計算では、十円玉6個と一円玉9個を使って、実際に3等分する操作をさせるとよいでしょう。その際の手順は次の通りです。ここでの操作の手順が第4学年での筆算形式を理解する上での基礎になるので、この手順をしっかり身につけられるように指導しましょう。
1.十円玉6個を3等分する。 60÷3=20
2.一円玉9個を3等分する。 9÷3=3
3.十円玉2個と一円玉3個をあわせる。 20+3=23
■答えが同じ九九があること
教科書p.31の「やってみよう」は、ゲームのかたちをとりながら、条件を分析的にとらえて、あてはまる場合をみるけるという考え方を育てるとともに、わり算への関心を高めることを意図しています。
自由に取り組ませながらも、解答が1通りではないことに気づいた児童の考え方を取り上げ、発見の喜びを味わわせることによって、関心を深めていけるとよいでしょう。
また、2つの数を使って積を求め、その積を被除数に置いて問題をつくらせてみるのもよいでしょう。その際は、単に問題をつくらせるだけにとどまらず、児童どうしで解き合うようにさせると効果的です。
2.わり算(教科書上巻p.18〜31)
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