今知りたい授業のワンポイント
1000をこえる数の数え方、表し方
■1000をこえる数の数え方
児童はこれまでに、10のまとまりや100のまとまりをつくって数える学習をしてきています。そこで、指導にあたっては、1000までの数の学習を想起させて、100のまとまりがたくさんできるときには、それを10ずつまとめて1000のまとまりをつくればよいことに気づかせましょう。また、1000のまとまりをつくったら、1、10、100、1000のまとまりがいくつあるかが一目でわかるように並べさせます。これは、数学的な見方・考え方の「整理の考え」を働かせる活動です。
数が大きいことに戸惑う児童がいれば、数のまとまりと命数(数のよみ方)とを対応させながら丁寧に数えていく活動を取り入れるとよいでしょう。
■数の表し方とその仕組み
1000までの数と同様に、1000をこえる場合も十進位取り記数法で数を表すことができること、また、その仕組みを理解させることが教科書p.88でのねらいです。
指導にあたっては、まず、「二千三百五十六」の紙の束を使って、1000が2個、100が3個、10が5個、1が6個あることを確認させます。そして、位取り板を使って、束のまとまりと位とを対応させて、新たに千の位を導入し、十進位取り記数法に基づく表し方を考えさせます。
p.88[2]では、百の位が空位の場合の数を取り上げています。空位の0は「6 100をこえる数」でも学習していますが、再度、その意味やよむときの注意に触れるようにしましょう。p.88[1]と同様、紙の束を提示し、位取り板を使って、束のまとまりと位とを対応させるとわかりやすいでしょう。

15.1000をこえる数(教科書下巻p.86〜94)
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