今知りたい授業のワンポイント
小数のかけ算
算数 4年生 2023/10/26
■小数に整数をかけることの意味と計算の仕方
小数に整数をかける計算の意味は、整数に整数をかける計算をもとにして考えられるということに気づかせることが指導のポイントです。
教科書p.34では、まず、1両あたりの長さが2mの場合について考えさせています。これは既習事項なので、簡単に立式及び計算ができます。そして、そこで考えた式の意味を、
(1両の長さ)×(列車の数)=(全体の長さ)
ということばの式で確認させます。
次に、1両あたりの長さが0.2mの場合を考えさせます。ことばの式や図をもとに、0.2×4と立式できることを類推させましょう。
0.2×4の立式ができれば、p.35で、その計算の仕方を、図をもとにして0.1の何個分かを考えさせたり、被除数を10倍した式をもとにして考えさせたりして、明らかにしていきます。

■10倍したから10でわるということを意識させる
教科書p.35[3]の0.6×9の問題では、0.54と誤ることが多くあります。これは、6×9=54で機械的に0.54と答えてしまうからです。
こうした誤りを防ぐために、54は10倍した答えだから10でわって5.4とすることを強調して指導しましょう。0.1の何個分かという考え方やテープと数直線の図から、5.4となることに着目させてもよいでしょう。
12.小数のかけ算やわり算(教科書下巻p.34〜53)
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