今知りたい授業のワンポイント
割合
算数 4年生 2024/8/29
■簡単な場合についての割合の理解
現在の指導要領では、第4学年で、割合が整数で表される簡単な場合の割合について、学習することになりました。これまで第5学年のみで扱ってきた割合の学習が児童にとって困難な内容であるため、その下準備としての学習を行うことになったのです。
そのため、第4学年での簡単な場合についての割合は、計算の習熟をはかるのではなく、図や式を用いて数量の関係を捉える能力を確実に伸ばすように指導していくことが重要になります。
ある2つの数量の関係と別の2つの数量の関係とを割合を用いて比べるには、
・それぞれの数量の関係について基準量と比較量を決めること
・基準量を 1 としたときに比較量がどれだけにあたるのかを見いだしていくこと
が必要です。指導にあたっては、言葉や関係図、テープ図、式などを用いて基準量と比較量を明らかにしていくようにしましょう。
■基準量と比較量の関係把握
割合を用いた計算は、次の3通りあります。
・割合を求める。(比較量÷基準量=割合) 割合の第1用法
・比較量を求める。(基準量×割合=比較量) 割合の第2用法
・基準量を求める。(比較量÷割合=基準量) 割合の第3用法
多くの児童は、これらの3通りの計算を的確に区別、判断することに難しさを感じています。そのため、下のように関係図などを用いて、「基準量×割合=比較量」として2つの数量の関係を正しく捉えさせ、それをもとにしてわからない数値を求められるように指導しましょう。

9.割合(教科書上巻p.128〜135)
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