今知りたい授業のワンポイント
何番目
■図にかいて問題を解く
教科書p.62、63の1、2の問題は、どちらも順序数の重なり部分に注意させる必要があり、図にかいて問題の数量の関係を視覚的に捉えさせることが大切です。しかし、はじめから図をかいて考えさせてしまうと、あまり思考を働かせないうちに答えが得られることになります。そこで、思考力を育てるために、まず、答えの予想を立てさせます。
p.62の1の問題では、「全部で11人が1列に並んでいて、みさきさんの前に5人いる」という状況を頭の中で考えて答えを予想させます。順序数の重なりの部分に気づかずに「11人いて、前に5人だから、11−5=6。後ろに6人いる」と考える児童もいるでしょう。これが誤答だといえる理由は、全部で12人ということになって矛盾するからです。第2学年の発達段階を踏まえると、頭の中だけで考えてこの論理に気づかせることは難しいですが、前に5人、後ろに6人という状況を実際につくったり、○の図にかいたりしてみると間違いであることがわかります。
この順序数の重なりの部分を発見することで、集合数と順序数の関わりがよくわかり、順序数の見方を深めることができるのです。
■発表場面による説明活動
説明活動は、黒板の前に出てクラス全体に向けてするものばかりでなく、児童の座席を利用して順番に説明しあう場面をつくるなど、具体的な活動を取り入れながらクラス全員が表現できるようにするとよいでしょう。
児童が「どのように考えたのか」を説明する際には、図をかいたり、数字や言葉を書き込んだりしながら話せるようにしましょう。答えの根拠をはっきりと示すことによって、説明している側も聞いている側も、思考の流れが整理され、筋道立てて考える力を伸ばすことに繋がります。
何番目(教科書下巻p.62〜63)
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